中古の田植え機、いくらが妥当なのか分かりにくいですよね。
同じ4条植えでも5万円のものと60万円のものが並んでいて、値札だけでは判断できません。
この記事では条数・メーカー別の価格目安を整理して、買うときと売るときで相場がどう変わるかまでまとめました。
そろそろ田植え機を買い替えたいけど、古いほうはいくらになるんだろう。
買う相場と売る相場、両方セットで押さえておくと判断が早いですよ。
結論|田植え機の中古相場は「条数」でほぼ決まる
中古の田植え機は歩行型なら5万円前後から、乗用4〜5条で5万〜68万円あたりが目安です。
乗用6〜8条まで上がると20万円台から250万円近くまで一気に開きます。
逆に売るときの買取相場は15万円前後が中心で、買う値段とはまったくの別物と考えてください。
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相場を左右するのは条数だけではありません。
年式と稼働時間、そして整備がどこまで入っているかで、同じ型式でも価格は倍近く動きます。
順番に見ていきましょう。
先に言ってしまうと、条数と稼働時間の2つを押さえれば大きくは外しません。
田植え機の中古相場を条数・タイプ別に見る
中古市場に実際に並んでいた価格を、条数ごとに並べ直してみました。
| タイプ・条数 | 中古価格帯の目安 | 実際に出ていた例 |
|---|---|---|
| 歩行型 2〜4条 | 5万〜22万円 | イセキ PC4D-70(歩行4条)5万円/ヤンマー PeS-1DX(4条)22万円 |
| 乗用 4条 | 5万〜62万円 | クボタ JC4-W 5.1万円/クボタ SPU45P-SDYF 62万円 |
| 乗用 5条 | 5万〜68万円 | イセキ PG5D-URF(409時間)4.95万円/ヤンマー RG5(475時間)68万円 |
| 乗用 6条 | 11万〜154万円 | クボタ SPU650 11万円/クボタ ZP67(166時間)154万円 |
| 乗用 8条 | 23万〜250万円 | クボタ NSU87KRSP2(685時間)22.9万円/イセキ PRJ8D-ZALF(313時間)249.9万円 |
いずれも中古農機の販売サイトとネットオークションに掲載・落札されていた価格から拾った目安です。
幅が広すぎて驚くかもしれませんが、これが中古田植え機のリアルなところ。
同じ条数でも稼働時間が数十時間の個体と数百時間の個体が同じ棚に並ぶので、価格帯としてはこうなります。
6条で11万円と154万円って、同じ機械の話ですか?
年式も稼働時間もまるで違うんです。
値段だけ見ると必ず迷子になります。
歩行型は5万円台から狙える
2条植えの歩行型は、中古市場でもっとも手の届きやすいゾーンです。
ネットオークションでは歩行型の4条機が5万円で落札されている例もありました。
ただし安い個体ほど「現状渡し」が多く、自分でエンジンや足回りを見られるかが分かれ目になります。
安い個体は、買ったあとの整備費まで含めて予算を組んでおくと安心です。
乗用は条数が増えるほど跳ね上がる
乗用機は4条から8条まであり、条数が2つ増えるごとに価格帯の上限がぐっと上がります。
作付面積との兼ね合いについて、中古農機の販売サイトではこう案内されています。
生産地が5反歩(50a)までは、歩行田植機2条植えでも十分。
5反歩を超えると4条植え以上の乗用型がお奨めです。
ノウキナビ「中古田植機の選び方のポイント」
面積に対して条数が多すぎる機械を買うと、価格も維持費も無駄になります。
大は小を兼ねない、と考えたほうが良さそうです。
平均落札価格が3万円台と低いのは、本体ではなく部品やアタッチメントの出品も同じ検索に混ざるためです。
本体だけを見るなら、前掲の条数別テーブルのほうが実感に近いと思います。
検索の平均額は市場の温度感を見るための数字。
個体の値段とは切り離して読んでください。
メーカー別に見る田植え機の中古相場
田植え機はメーカーとシリーズで中古相場がはっきり分かれます。
手持ちの機械や狙っている機械がどのゾーンにいるのか、まずはここで当たりをつけてください。
| メーカー | 代表的なシリーズ | 中古相場の目安 |
|---|---|---|
| クボタ | 歩行田植機/EP3・4 キュート | 10万〜50万円† |
| クボタ | ZP50・55N/ZP65N・67・87 ラクエルα | 50万〜200万円† |
| ヤンマー | 歩行田植機/YR4S | 13万〜60万円† |
| ヤンマー | YR4J・5J・6J/YR5D〜8D | 35万〜200万円† |
| イセキ | さなえ P40/さなえ PC5(歩行) | 15万〜70万円† |
| イセキ | さなえ PR/さなえ PRJ8 | 80万〜200万円† |
| 三菱マヒンドラ農機 | LCシリーズ/LEシリーズ | 20万〜220万円† |
| みのる産業 | X2/RXE4A | 15万〜100万円† |
† 公式情報での確認が取れず、調査による参考値
相場はあくまで目安で、最終的な金額は現物の査定結果によって変わります。
年式が古くても、部品が出る型なら値は付きます。
まずは型番を控えてみてください。
クボタとヤンマーは中古でも動きが早い
国内の田植え機はクボタとヤンマーの2強で、その次にイセキ、三菱マヒンドラ、みのる産業と続くと言われています。
シェアが大きいメーカーほど中古の流通量が多く、部品も探しやすいのが実際のところ。
裏を返すと、買い手が多いぶん売るときの値も付きやすいわけです。
現行機のスペックはクボタ農業機械の公式サイトやヤンマーアグリの公式サイトで確認できます。
年式の当たりをつけるとき、現行モデルのカタログと見比べるとズレが見えやすくなりますよ。
うちはイセキなんですが、不利になりますか?
不利ではないです。
さなえシリーズは部品供給が手厚くて、根強い需要がありますから。
みのる産業は地域で評価が変わる
ポット成苗の田植機で知られるみのる産業は、生産台数が少ないぶん中古の玉数も限られます。
本州ではあまり見かけない一方、北海道ではシェアが高いメーカーです。
地域によって引き合いが変わるタイプなので、査定は農機具に強い業者に出したほうが無難だと思います。
地元の農機具屋さんに聞いても、みのるの相場は分からないと言われました。
同じ型式でも価格が倍違う|相場を動かす4つの条件
条数とメーカーで大枠は決まりますが、そこから先を動かすのは機械の中身です。
- アワーメーターの数値(稼働時間)
- 整備・修理の履歴が残っているか
- 施肥機・除草剤散布機などの付属品の有無
- 保管状況(倉庫保管か屋外か)
中古農機の販売ページを見ていると、この4つが揃っている個体だけ明らかに強気の値段が付いています。
この4つ、査定の電話口で聞かれる項目とほぼ同じなんです。
とくに効くのがアワーメーターです。
田植え機は耐用年数6年、寿命1,200時間ほどが一つの目安とされています。
稼働166時間のクボタ ZP67 が154万円、稼働685時間のクボタ NSU87 が約23万円という掲載差は、この考え方で説明がつきます。
年数よりも、実際に何時間動いたか。
ここを押さえておくと、買うときも売るときも判断がぶれません。
うちの機械、アワーメーターなんて見たことなかったです。
小型機には付いていないこともあります。
付いていれば、査定前に数値をメモしておくと話が早いですよ。
付属品も見落とされがちなポイントです。
施肥機や除草剤散布機、苗レールが揃っているだけで、買い手から見た完成度がまるで変わります。
倉庫にしまい込んだままの付属品がないか、一度確認してみてください。
中古の田植え機を買うときに確認したいこと
相場を掴んだら、次は個体選びです。
田植え機は年に数日しか使わない機械なので、状態の良い中古が出回りやすい反面、長期間放置されていた個体も混ざります。
- 新品より大幅に安く、初期投資を抑えられる
- 使用時期が限られるため、程度の良い個体が出やすい
- 売れ筋シリーズなら部品も探しやすい
- 長期保管の個体は動いても故障のリスクが残る
- 古い年式は部品が製造終了になっていることがある
- 個人出品は整備が入っていないケースが多い
販売店で買うなら、整備状況と修理履歴を必ず聞いてください。
「動きます」と「整備済みです」は、まったく違う話ですから。
整備済みと書いてあれば、そのまま信用していいんでしょうか。
ネットオークションのほうが安いですよね。
あれはどうなんでしょう。
安いのは事実です。
ただ自分で整備できないと、修理を断られて手詰まりになることもあります。
個人出品の場合は、出品者のページまで見ておくのが安全です。
稼働時間や馬力の記載が抜けている出品は、質問して埋めてから判断しましょう。
面積から逆算すると失敗しにくい
歩行型2条を選ぶなら、中古で5万円前後から探せます。
乗用4条まで広げると、状態しだいで5万〜62万円と幅が出ます。
この規模なら歩行型2条で作業時間は足りる計算になるので、予算を機械より整備費に回す選び方もアリです。
面積に対して大きすぎる機械は、買値も維持費も跳ね上がります。
まず面積、次に条数、最後に予算。
この順番で絞ると、迷いにくくなりますよ。
面積を先に決めてしまうと、候補が一気に絞れて楽になります。
田植え機の買取相場はいくら?売るときの目安
ここからは売る側の話に切り替えます。
買取相場は15万円前後が中心とされていて、先ほどの販売価格とはかなり開きがあるんです。
販売価格には業者の整備費と利益が乗るので、この差はある意味当然のもの。
「うちの機械は中古サイトで80万円だったのに、査定は20万円だった」という食い違いは、ここから生まれます。
歩行型より乗用型のほうが高く付きやすい傾向です。
人気メーカーで状態の良い乗用型なら、30万円以上になることもあるとされています。
ただし同じ機械でも業者によって提示額は変わるため、1社だけの査定で決めるのは危険です。
金額はあくまで目安で、実際の買取額は査定結果によって異なります。
販売価格の3分の1くらい、というイメージでいいですか?
近い感覚です。
中古販売価格が新品の3分の1前後、そこからさらに査定額が決まっていくイメージですね。
査定前に手元で揃えておく情報
事前査定の精度は、こちらが渡す情報の量でほぼ決まります。
- メーカーと型番(クボタ SPU650、イセキ PZ50 など)
- 購入時期と、実際に使っていた年数
- アワーメーターの数値
- 施肥機・散布機などの付属品
- エンジンがかかるか、走行できるか
型番は本体の銘板か取扱説明書に載っています。
ここまで揃えて出すと、事前査定と実際の買取額のズレが小さくなりますよ。
型番が読めないときは、銘板の写真を撮って送るだけでも話は通じますよ。
田植え機を高く売るための5つの準備
査定前のひと手間で、金額はけっこう変わります。
どれも当日にできることではないので、査定を頼む前から始めてみてください。
泥とサビを落としておく
買取業者は中古品として再販するため、見た目の状態がそのまま査定に響きます。
注油までしておくと印象が変わりますが、傷を自己流で隠すのは逆効果です。
定期的にエンジンをかけておく
引き取り時の動作確認で最終的な金額が決まります。
長く止めたままだと、査定当日に動かず減額されることもあります。
付属品と書類を集める
パーツやアタッチメントが揃っているだけで金額が上がるんです。
保証書や整備の証明書があれば、一緒に出しておきましょう。
他の農機具とまとめて出す
出張買取は一度の訪問でまとめて引き取れるほうが業者にとって効率的です。
使わなくなったトラクターや管理機があれば、同時に相談してみてください。
売る時期を田植えシーズン前に寄せる
田植えが終わった直後は中古の需要が落ちるため、価格も下がりやすくなります。
ただし待っている間に動かなくなる方がもったいないので、早めの査定が基本です。
洗うだけで本当に変わるものなんですね。
汚れやサビがひどいと、業者側は再販前の清掃コストを見込んで金額を下げます。
時間をかけずにできる準備ほど、費用対効果は高いです。
「無料で引き取ります」に安易に乗らない
廃業や規模縮小のタイミングで、無料回収を持ちかけられることがあります。
- 「処分に困っているなら無料で引き取ります」と向こうから提案してくる
- 買取額の提示がないまま、その場で搬出しようとする
- 会社の所在地や連絡先がはっきりしない
- 他社にも査定を出したいと伝えると急に態度が変わる
無料回収イコール価値なし、ではありません。
動かない田植え機でも、部品取りとしての需要は残っています。
実際、故障車や不動車、30年前の農機具まで買取対象にしている業者もあるんですよ。
長く使ってきた機械を手放すなら、せめて値段を聞いてからにしてほしいと思っています。
近所でも、無料回収に出したという話を何度か聞きました。
もう動かないから、タダで持って行ってもらおうかと思ってました。
その前に1社でいいので査定を取ってみてください。
値が付くケースは珍しくありません。
不用品回収まわりのトラブルについては、環境省や消費者庁が注意喚起を出しています。
気になる業者に当たったときは、こうした公的な情報も見ておくと安心です。
中古の田植え機をめぐる、現場のリアルな声
相場の数字だけ並べても、実際の判断材料としては足りないと思っています。
そこで、同じ悩みを抱えた人たちのやり取りを拾ってみました。
数字だけだと不安ですよね。
実際の質問と回答を見たほうが早いです。
みんなの声|相場について寄せられた質問
合計2反半という規模感で、まさに「相場が分からない」という状態からの質問です。
この投稿には7件の回答が付いていました。
ベストアンサーに選ばれていた回答で、金額も先ほどの条数別テーブルとほぼ一致します。
別の回答者は「4条植えならヤフオクで5万円ぐらい。
ただし自分で整備できることが必要」と補足していました。
中古農機を長く見てきた人の言葉だと感じます。
同じ型式・同じ年式でも、どの店がどう整備して出したかで値段も寿命も変わる、という指摘ですね。
結局、相場表はあてにならないってことですか?
そうではなくて、相場は「入口」です。
そこから現物を見て詰めていく前提で使ってください。
ちなみに別の質問では「中古で買えば30万くらいでまあまあの物が手に入る」という声もありました。
ただし同じ回答で「中古は壊れやすいので、メンテナンスができないとすぐ壊れて無駄になる」とも書かれています。
安く買えたかどうかは、3年使ってから分かるという話だと思います。
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どこか1社に決めなきゃいけないんでしょうか。
むしろ逆です。
複数社に出して、提示額を並べてから決めるほうが結果は良くなります。
田植え機の中古相場に関するよくある質問
まとめ
- 中古の田植え機は歩行型5万円前後、乗用4〜5条で5万〜68万円、乗用6〜8条で20万〜250万円が目安
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